自己受容って何?

人間の根本的な幸せとは何でしょうか。世間では「夢を叶えること」「目標を達成すること」が幸せのように思われていますが、人間の欲望は尽きることがありませんから、夢を叶えても目標を達成しても、心は満たされず常に何かに駆り立てられ、安らぎを得られずに、本当の意味での幸せを感じることはできません。

根本的な幸せとは、「自分を大切にして生きる」ということです。
その土台になるのが、「ありのままの自分を受け入れ、愛し、大切にすること」、つまり自己受容です。

自己受容できる子に育てるためには、親が子どもを受容することが重要になります。
もしも、親が自分の子どもに対して「あなたはあなたが感じていることを大事にしていいんだよ。親の期待に応えるよりも自分がどうしたいかを優先していいんだよ」「あなたはあなたのままでいいんだよ。イヤなときにはイヤと言っていいし、腹が立つときは怒ってもいいし、泣きたいときには思いきり泣いていいんだよ」「あなたのことを信頼しているよ。あなたの人生なんだから、自分で考え、自分で悩み、自分で選んだらいいよ。どんな選択をしても応援するよ」
といった受容的なスタンスで子育てをしたならば、その子どもは、親に対して顔色を伺い、いい子を演じ、自分の気持ちを抑える必要がないので、自分が感じていることを自由に表現しながら、自分らしくのびのびと過ごすことができますよね。

しかし、現実的に多くの親はついイラっとしてしまって、子どもをありのままに受容するのは難しいと感じるのではないでしょうか?ではどのように受容すればいいのか?
次回、お話ししようと思います。

今回の回答者

NPO法人パパジャングル理事長
社)ありのままに生きる学校理事長
笑育心理カウンセラー

荒巻 仁先生

日本初のプレーパークと学童保育を融合させた施設「放課後子どもジャングル」を運営。 サマースクールなどを実施し、心を育むことを大切にした教育を実践。