子どもが最も望んでいることはなんでしょう?
それは家庭がリラックスできて、安心できる、安全な場所であること。
家庭が安らぎの場であれば、親が一生懸命に、子どものこころを育てようと教育しなくとも、子どものこころは勝手にすくすくと育っていきます。
家庭が子どもにとって安らぎの場であるためには親が心理的に安定していることが条件です。
では親がこころに余裕を持って生活するためにはどうすればいいでしょうか?
それは「いい親になろうとするな、笑う親になろう」です。
いい親になろうとすると
「親なんだからちゃんとしなきゃ」
「子どもに弱みを見せてはいけない」
「できるだけ完璧にやりたい」
と無理をしてしまいます。
大切なのは
- ちゃんと手抜きができること
- 助けを求めることができること
- 不完全な自分で良しとすること
です。
これこそが、親が子どもにしてあげられる最高の贈り物になるのです。
いい親になろうとする人は
「子どもを100%愛そう」
「弁当は全て手作りで!」
「自分の時間よりも子どもの時間を優先しよう」
「子どものためにママ友を作らなきゃ」
と無理してがんばってしまいます。
その結果、些細なことが起こるだけで、私はこんなにがんばっているのに!!という感情も湧いてきて、子どもに辛く当たったり、厳しく叱ってしまったり、自己嫌悪に陥るという負のループに突入します。
そもそもなぜいい親になろうとするのでしょうか?
それは「恐れ」ているからです。
「子どもがちゃんと育つのだろうか?」
「私はまわりの人たちにいい親として見られているのだろうか?」
そういう恐れのエネルギーでがんばっても、結果は「恐れ」が現れてくるだけです。
親が無理をしてがんばりすぎてしまうと、こころに余裕が持てなくなり、子どもにとって家庭が安らぎの場ではなくなるのです。
子育てのエネルギーをリラックスした穏やかな愛のエネルギーに変換しましょう。
そのためには
- 親が無理をしないこと
- ちゃんと手抜きができること
- 助けを求めることができること
- 親が不完全な自分で良しとすること
それによって、親にこころのゆとりができれば、子どもにとってこれ以上の贈り物はないということになります。そして、親も子も幸せを感じながら成長していくことができるのです。
今回の回答者

NPO法人パパジャングル理事長
社)ありのままに生きる学校理事長
笑育心理カウンセラー
荒巻 仁先生
日本初のプレーパークと学童保育を融合させた施設「放課後子どもジャングル」を運営。 サマースクールなどを実施し、心を育むことを大切にした教育を実践。